
単身赴任は、家族とともに新しい任地に赴任することもままならず、さりとて転勤を拒否することもできないという状況におけるひとつの解決策です。
つまり単身赴任は緊急退避的におこなわれるものといえます。
緊急退避策であるため、単身赴任は赴任者のみならず、留守をあずかる家族にも負担を強いるものとなっています。
単身赴任は二重生活による家計負担の増加、ひとり住まいから食事が不規則になったり、栄養が片寄ったり、家族とのコミュニケーションが疎遠になるなど、心身の健康に支障が生じやすくなったりもします。
さらに、残された妻も、夫とコミュニケーションが疎遠になるため、子供の進学やしつけなどに不安を抱くものが多くなっています。
単身赴任対策のメニューは大きく分けるとつぎの三つからなります。
(1)単身赴任をできるだけ避け、家族と一緒に転勤しうる条件を整えるもので、従業員の移動を円滑化しようとする対策といえます。
(2)どうしても単身赴任せざるをえないものにたいして、単身赴任にともなう従業員と家族の経済的、精神的負担をできるだけ軽減しようとするものです。
(3)従業員の定住意識の高まりを前提とした人事制度を作り上げること、いいかえれば、これまで従業員の流動可能性を前提としてきたさまざまな人事制度を根本的に見直そうとするものです。
